フィルムカメラで撮る写真|impermeable photographie

趣味だとか趣味じゃないだとか

2015年12月20日

sky and cloud

先日、私が書いた記事(写真新世紀25周年記念イベントのポートフォリオレビューに行ってきました)を読んだkaochanさんから、Facebookの方にコメントをいただいて、それから「趣味の写真」「趣味じゃない写真」って線引きがあるの?みたいなことを考えて、私なりに考えたことをまとめたいと思います。

ピーナツクリームまみれ!

ポートフォリオレビューで野口里佳さんに「趣味でやるには十分すぎる写真だけど、そこからもっと突き詰めていきたいのよね?」と聞かれ、「もっと強度の強い(このあたりの)写真を増やしていくことで、作品として仕上がる」と言っていただいたり(こんなニュアンスだったような…)、澤田知子さんも「憧れている写真家の真似をして自分が満足するならいいけど、そこから先を目指すなら」とおっしゃっていました。
そこから考える「趣味の写真」というのは、自分(自分を知っている家族や友人)が満足して楽しむ写真。特に自分が満足して楽しむというところじゃないかと思いました。楽しい趣味があると人生が豊かになるし、充実するし、行動範囲は広がるし、いいことづくめだし、何より自分が楽しんでやらないと続かないので、この「趣味の写真」という感覚はとても大切だと思います。植田正治先生もアマチュアリズムをつらぬいた写真家です(比較対象でっかくてすいません!でもここ重要!だと思うの!前に友達にも言われたことあるんだけど、プロだけが写真家じゃないよと。)。

cake!cake!cake!

だけど写真を撮っている私はとても欲が出ます。知らない人にも見てもらいたい。誰かに評価してもらいたい。褒めてもらいたい。「写真で自己表現をしたい」という承認欲求が沸いて出てきます。
この自分との向き合った結果の衝動が10代20代の頃のように自分のために時間もお金も使えるなら「プロになる」とか「撮りまくる」とか目標を持って進めるのですが、家事育児仕事の三足わらじを履いて進むにはかなり険しい茨の道。一歩踏み出しても二歩目が出ない。だけど三足わらじを履いたからこそ、一歩踏み出せたようなところもあるし、三足が重たいようにも感じるんだけど、わらじを脱ぎ捨てたからって茨がなくなるわけではないのはわかっているし、その三足のわらじはとても大切でとても捨てられるものではありません。

orange

趣味だとか趣味じゃないだとかあまり考えず、コストが問題なら戦時中の植田正治先生のように1日1コマだけ大事に撮ればいいし、デジタルにいろいろ挑戦してみればいいし、とにかく写真との関わりを向上心を持ちつつも楽しく継続していけるようにしたいです。
そう、向上心。自己満足でもいいんだけど、向上心だけは忘れずに写真と向き合っていくことが大切なんだと考えました。ここ数日ずっと考えていたことの私なりに見つけた今の答えは「向上心を持って楽しくをモットーに新しい発見をしながら写真と付き合っていきたい」ということでした。たぶんそれって趣味だとか趣味じゃないとか関係のない(仕事にすら当てはまるような)ことな気がしました。

いろいろ考えることってとても大切で、考えて見つけた答えと何も考えずに決めたことって全然違うから、こうやって考えることができることはよいことだなーなんて思いました。写真をきっかけに知り合った方と沢山お話をすることができて(ネットでもリアルでも)私は嬉しい。

写真はずっと前に撮ったCONTAX T3でのもの。やっぱりいいカメラだなぁ。

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