フィルムカメラで撮る写真|impermeable photographie

神田さやか写真展「あかねさす」のこと

2015/11/20
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神田さやか「あかねさす」11月10日から始まった「あかねさす」はあと2日で終了します。
始まる前はドキドキと不安とほんの少しのワクワクだったのですが、搬入してホッとして、開催していろいろな方から感想をいただいて、なんだか自信がついてきました。
残り2日間ですが、先週在廊していて聞かれたことなどを軽くまとめてみようと思います。

キャプションのこと

すべてはまるで、昨日のことのようで、
まるでずっと昔のようで、
同じことを繰り返しているような、
二度と戻れない時間。

プレスリリース用の文章はよりわかりやすい文章にした方がよいとのことだったので、DMの文章は詩的(ポエム…)な感じにしたのですが、今回の展示はまさにこの文章が自分の写真への考えを表してくれました。
過去というもののが時間軸がなくなり、等価値になっていく感覚が生まれてきて、その不思議な感覚を自覚しながら写真を選び、このキャプションが生まれました。
お話しすると伝わることが文章だと伝わる気がしないですが、そんな感じです。

ギャラリーでの見せ方について

ナダールさんは入り口を入ってから、細い通路があり奥が広がっているので、その空間を活かしたメリハリのある展示をしようと考え、あのような構成にしました。
パネル、額装といろいろなサイズ・形式にしたのでバラバラな印象になってしまうのではないかと搬入までとても不安だったのですが、いい感じになったと自画自賛しています。

プリントについて

今回も東京カラー工芸社のヨシ子さんにお願いしました。タイプCプリント(手焼きプリント)で、紙は半光沢紙です。
プリント依頼するときは「空を綺麗に見せてほしいです」とか「抜けがいい感じに」とか曖昧な感じでオーダーしていますが、わかってもらっています。いつもありがとうございます。

額装について

プリントをじっくり見て頂きたかったのでアクリルを入れませんでした。額については終了後にまた書きます!

初めての個展から学んだこと

個展の準備はとても孤独で、一人で大きな海原にボートでこぎ出してしまったような心細さでいっぱいでしたが、ナダールの林さんと早苗さん、プリントや額装に携わる方々、めざせ個展!を見て楽しみにしていてくださった方々、応援してくれている友達、支えてくれた家族がいてくれたからこその今回の個展だと実感して、もっと宣伝するべきだった!!!と、ものすごい後悔しています。恥ずかしがって不安がって生活の忙しさを理由に、インターネット+αぐらいしか宣伝していませんでしたが、もっともっとDMを置きに行くべきでしたし、もっともっと直接声をかけるべきでした。

というわけで、残り2日ですが、どうぞよろしくお願いいたします。土曜日、日曜日ともに在廊しています(土曜日は途中少し席を外している時間帯があるかと思いますが、すぐに戻ります)。
終了後、また個展についてまとめます。個展やってみてよかったです。最高です。

2015年11月10日(火)~11月22日(日)
open 12:00 – close 19:00
*最終日は16:00まで、月曜休廊

ナダール 東京
107-0062 東京都港区南青山3-8-5 M385 BLDG #12
ナダール webサイト

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