フィルムカメラで撮る写真|impermeable photographie

米田知子「雪解けのあとに」

2014/07/11
 

米田知子さんの写真を知ったのは2013年都立写真美術館で開催された写真展「暗なきところで逢えれば」でした。ポスターやチラシに使われていた「サハリン島」の写真の透明感と強さと深さがとても気になって、写真展へ行きました。静けさと強さが溢れる写真たちはとても魅力的で少し怖く感じましたが、とても興味深く、何かのインタビュー記事で読んだ使用機材のMamiya7が欲しくなるという…(カメラを買うことばかり考えても仕方ないんだけど…)。2013年に行った写真展の中で印象深かったものの一つです。

その米田知子さんの「雪解けのあとに」はとても素晴らしい写真集です。まず表紙の写真が素晴らしい。サイズも大きい。装丁が美しい。
写真は大判中心の写真でとても気持ちよくページをめくりたくなります。人が沢山写っているのに静寂さを感じる不思議さ。行ったことのない場所なのに、知っているような、そこに行ったことがあるような感覚になって、実際に自分の足でこの場所へ行き、自分の目で見て、カメラをかまえたくなります。全く同じものは撮れないし見ることすらできないとわかっているのに、とにかく行かなければ…というような衝動が抑えられない写真。

参考サイト

米田知子 インタビュー|ART IT
2012年のインタビューで「雪解けのあとに」のことも書かれています(写真集に載っている写真も掲載されていて読み応えがありました!)。「雪解けのあとに」では大判カメラと中判カメラを使用したとのこと。大判でキッチリ撮られた端正な写真の美しさは本当に素晴らしく心地よく、写真の知識があまりない私は細かいことはよくわからなくても、ずっと眺めていたくなります。
そして撮るという行為も撮影者ごとに違って面白いので、インタビューは興味深いです。

私は写真集も本も雑誌も漫画も好きで、「わわわわ!」と思って買うときは、全て「読んだときに何かしらの抑えられない衝動がそこから与えられたかどうか?」ということなんだと最近気がつきました。
写真集は特にそうです。「立ち読みする」→「ものすごく撮りたくなる」→「と、とりあえず購入しよう!」というような流れが最近のパターンです。(で、同じ機材を揃えたくなるという沼に…大判使ってみたい!←幼児持ちのお母さんなので自重…)

写真集を買って家に置いて読むということを始めて3年ぐらいたったのですが、カメラの使い方を覚えたら写真集が一番教科書になるのだなーとしみじみと実感するのでした。写真集じっくり読んでから自分の周りをみると、度の合ったメガネをかけたときのように、クリアになって全てが一致する感じになります。
もちろんネットでも写真見るの大好きで沢山見ますが、写真集の作り手の思考がぎゅぎゅぎゅーとつまっている感じはやっぱり独特な感じがするので、自分もまとめて形にしていかねば!と思うのでした。



↑ページトップへ