フィルムカメラで撮る写真|impermeable photographie

HIROMIX「光」

2012/06/17
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数カ月前に行った青梅の山の方にある古本屋さん。とてもいい古本屋さんで、写真コーナーが充実している。その中にひときわ目立つ大きさで壁に立てかけてあってビニールに包まれていた。手に取るにも大きいし、ビニールで包まれている写真集はお値段がお高いものがおおいので、そのときは表紙を眺めていただけだった。

今日、再び行ったらまだ残っていた。下段の棚にはHiromix Parisがあって、パラパラと見たら手に入れたくなるものであったため、あの大きな光もきっと欲しくなるのだろうと思った。夫に相談したところ、新本で発売されたころ、買うかどうか悩んで買わなかったら無くなっていたので欲しいという。とりあえず中身を確認させてもらおうって判断することになり、私は最初3ページも見ないうちにノックアウトされたのだった。

見ていると背中がゾクゾクするような感じになった。そこには世界の一瞬がつまっていて、私の撮りたいものがここに既にあるのではないか?と思わされた。光ってこんなに美しく写るものなのかと驚かされた。そしてもっと撮らなければならないという気持ちにされてしまった。HIROMIXが少女たちのカリスマになった必然がそこにはあった。キャラクター性と彼女を信奉するフォロワーになりたくなくて、あえて避けていた全盛期の自分を恥じつつ、そんな気持ちで世の中を見ていたあの頃の自分にはこの写真集はわからなかったであろうと考え、出会えた喜びでいっぱいになった。

デジタルでは生まれないプリントの粗さが写真の魅力の一つになっていると思う。美しいコトは美しさ以外のものが含まれているから美しいと感じるのだと思っていて、フィルムで撮られた写真はそういうコトがわかりやすく見えてくるのではないか?なんて感じた。ずっと探している自分がフィルムで撮りたいと思う理由が少しわかった。

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