フィルムカメラで撮る写真|impermeable photographie

スキャンして色が決まらないこと

2015/01/24
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2014年10月に撮った写真で、うちの近所(と言っていいのか?というような微妙な距離だが…)の湧き水の綺麗な池にいる鯉の写真。コンタクトシートではツヤっとみずみずしく光を感じられたのだが、スキャンしてもどうも気に入った感じになってくれなかった3枚。

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印画紙に手焼きされたコンタクトシートと比べても意味がないのですが、スキャン時にどのようなイメージにするか?と考えるための色補正をする指針にしています。しかし上の3枚はどうやっても色が近づかなかった。技術不足…。
スキャニング時とPhotoshopでの補正は、手焼きをしているときのフィルターワークを思い出しながら、カラーバランスでC⇄Rを使わずに、G⇄M、B⇄Yでを整えて、トーンカーブかレベル補正で全体の明るさやコントラストを調整(なるべくニュートラルな色調にするように)しています。このあたりは私は本当にまだまだ勉強が必要なのですが、暗室で手焼きプリントをするようになってから、色補正の着地点が見つけやすくなって、デジカメのraw現像も以前より苦手意識がなくなってきました。

しかしどうしても色が気に入らない…というコマがあるわけで、この写真以外にも朝焼け、夕焼け、撮影時にアンバーな光がかかっているネガ、そして特に適正露出で撮ってないネガは難しく感じます。そのようなネガは手焼きするときも難しいです。色を出そうとすると粒子感が出過ぎて気になることが過去に何度もありました。四つ切りに伸ばすとわかることが沢山あって、ますます写真を撮るのが楽しくなったことも思い出します。

そしてこうやってネガからスキャンしたり手焼きしたりして色の調整をしていると、ネガは色を補正するのが当たり前なのを実感します。ネガは撮りっぱなしの色というのは存在しないし(色転びのないニュートラルな色調はあるし、コンスタントにその自分の求めている色を出せるように練習中)、フィルムだから色が極端に青(シアン)ぽいとかそういうのはないのだなーと。
「適正露出で撮れてないと全体のバランスが崩れて色が転ぶから補正しにくい」「適正露出で撮れてないと粒子感が目立つ」「同時プリントの色が正解ではない」「覆い焼き・焼き込み楽しい」「埃が本当に憎い」「フィルムの現像は大事!ネガのベースカラーが違うといろいろ大変!」などなど…しかしこのあたりのことは私はまだまだ勉強不足なので、うっかりしたことを書いてそうでドキドキ…間違っていること書いてたらこっそり教えてくださいw

このあたりのことは自分で暗室入って手焼きプリントするまで頭では理解していても実感がわかなかったのことなので、興味のある方はぜひ暗室へ!ゴー手焼きプリント!薬液も値上がりするけど、まだいける。印画紙も高いけど、まだいける。しかし今回のkodakの値上げ幅をみて、いつまで趣味で手を出せるか?が本当にわからなくなったなーと思っています。
今の募集は終わってしまっているけどpippoではヨシ子さんのカラープリントワークショップやってますよ。現像済みネガを見せて「綺麗なピンクの紫陽花ね」とか言われてビックリすること間違いなし!

あと今年こそモノクロ現像+プリントやりたい。

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