フィルムカメラで撮る写真|impermeable photographie

写真は光

2015年12月2日

konica bigmini にて

写真は光を撮るとよく言いますが、私にとって写真は「海の底を照らす太陽の光」のようであると「あかねさす」のプレスリリースに書きました。
この「海の底を照らす太陽の光」というフレーズは小沢健二の「向日葵はゆれるまま」に出てくる歌詞で、自分にとっての「海の底を照らす太陽の光」ってなんだろう?と考えたとき、写真こそがそれだと思ったのでした。

写真と向き合う前の私は今よりもずっとネガティブで、もっと悲観的で厭世的で、自信がなくて、口ばっかりで、上から目線で、そんな自分がとても嫌いでしたが、嫌いだという認識すらなかったのです。全然見えてなかったし、見ようとしていなかった。
写真がなかったら、今もそんなだったでしょう。小さな世界で文句ばかり言っていた私は写真で世界が広がったように感じました。だから写真が大好きです。

私が好きな写真はどれもこれも肯定感に溢れていて、そんな写真が自分にも撮れるようになりたいと思って、写真を撮り続けたいと願う気持ちが強くなりました。だから個展を開催することで、写真をきっかけに沢山の人と関わることができて、話をすることができて、すごくすごく嬉しかったです。
でもきっとそれって今まで自分が関わってきた全て同じなんだろうな。同じように関われば同じようになるのだろう。

写真をしっかり撮るようになってまだ7年。これから先も長く長くずっと大切に続けていきたいと個展が終わって改めて思ったのでした。
だからこそ、新しいことに挑戦したくなりました。もう少しデジタルと関わり合おうと思っています。がんばるぞ。

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この本のタイトルがとても好きです。

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